固定概念を手放して、プラスアルファを手に入れよう。

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勤め先のスタッフ、Aちゃんは、職場の環境がもたらす悪循環について、悩んでいました。与えられたデスクに充分な広さがないため、作業効率が落ちるという、オフィスならではの悪循環です。しかし、Aちゃんは、悪循環を受け入れ、文句も言わず、朝は早くに出社して、夜は遅くに帰宅します。体力に限界を感じ始めたAちゃんは、ある日、決起します。デスクの上を画期的にするために、PCラックの導入に踏み切ったのです。アスクルから荷物が届くと、段ボールをイソイソと解体し、デスクにPCラックを堂々装着。Aちゃんの魂が解放された瞬間です。A4コピー用紙2枚分ほどの自由を手に入れたAちゃんは、大空を舞うトンビのごとく、俯瞰の目でデスクを眺め、それから、きっぱりと宣言しました。「いま、私は幸せです」。

展望塔がある家には、フリークライミングのハンドルもあったりする。

フリークライミングのハンドルは、展望塔の頂上へと続いているそうです。しかも、ハンドルは飾り棚としても使用でき、展望塔は、夏場、一階の中庭から引き込まれた冷気を二階へと導く、自然換気設備としても機能しているとのこと。一本の川のような、流れを感じさせるその空間。「とことん遊んじゃおう!」と川の流れを楽しんでいるような、そんな気配が、この写真から伝わってきましたよ。

窓越しの美しい景観を、一枚の風景画として見る。

カメラを手にした時、我々は画を切り取ります。そして、ファインダー越しに映ったその画を、保存することが可能です。田んぼが広がるロケーションを、一枚の画として窓でくり抜き、お風呂場に保存しているのが、こちらのお宅。四季折々の画を、入浴しながら鑑賞する、その素晴らしさ。窓を単に窓として捉えるのではなく、風景をくり抜く1つの額縁としてとらえた時、目はカメラとなり、映るものは作品となるのです。その発想は、日常を非日常に変えることができるのです。

1つ1つの材木選びから進めた、愛情たっぷりの茶室。

丁寧に、慎重に、時間をかけて作り上げたものには、より一層の愛着が湧きます。完成形をイメージし、ひとつひとつ、仕上げていく過程もまた、充足のひとときです。手間を惜しまず、ひと手間を、更に、ふた手間に。愛情があれば、手間は最早、手間でなくなるのかもしれません。想像と創造に必要なもの。それは、愛。と、個人的には思うのです。

屋上に咲き誇る美しき庭園。

屋上に庭園が現れました。陽光をたっぷり浴びながら、伸び伸びと茂る萩。風に揺れるその美しい姿は、屋上という特別な空間に、さらなる付加価値を与え、見る者の心を潤すことでしょう。既成概念をコロリとひっくり返すことで、手に入る世界があるのです。
楽しむ力。それがあれば、生きる気力が湧いてきて、心が強く保たれます。かつて、築50年の木造ボロアパートに住んでいたことがありました。すきま風が吹き込むその部屋は、柱にシロアリが住み、壁越しに隣人の電話が聞こえてくるほどの、安普請。いかにボロで、いかに不便で、いかに大家が偏屈か、知人に説明する際は、必ずオチをつけて、笑いに変換していたものです。ボロアパートに親しみと愛着を覚えたのは、笑いがとれる、その一点に依るものが大きかったのです。今でも、当時のボロさ加減を、ありありと思い出すことができます。そこに悲壮感は全くなく、口許に微笑さえ浮かんできます。

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ライター/writer koagari