家を建てたあとに選べる照明もありますが、実は、埋め込み式や間接照明など“設計段階で決めておくべき照明”も意外と多いのです。
光の色合いひとつで、空間の印象は大きく変化します。
だからこそ、照明計画は家づくりにおいてとても大切なポイント。
光でつくる空間デザインのアイデアを見ていきましょう!
眠りにこだわる照明
寝室の壁には、ベッドに寝転んだ時のことを計算したヘッドライト(読書灯)を配置。さらに天井の梁のそばに間接照明を仕込むことで、ヘッドライト側に頭を向けて仰向けになった時に、柔らかな天井の間接照明に包まれます。
蛍光色ではなく、ほんのりオレンジの電球色を選ぶことで、自然と眠りにいざなわれる快眠空間が完成します。
柔らかく空間を分ける
天井全てを埋め込み式のダウンライトにするのではなく、スクエア型のペンダントライトを5つ採用しました。
ひとつひとつは小さくても、連なることで空間をとてもおしゃれに演出します。また、廊下の真ん中に設置することで、空間を柔らかく分ける役割も果たします。
落ち着いた大人の空間
天井を何区画かに分け、その全てに間接照明を仕込みました。
明るさが特長の蛍光色ではなく、ほんのりオレンジの電球色を選んだことで、空間全体は落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しています。
最近は、リモコンで調光可能な照明も増えており、昼は蛍光色、夜は電球色など、時間やその日の気分に合わせて色合いを楽しむことも可能です。
主役はあくまで天井です
天井全体を木目にしたセンスを感じるリビングです。
天井以外を白で統一することで、天井の魅力をより一層引き立たせています。
この空間の主役はあくまで天井。この天井にそっと花を持たせるのが、天井に埋め込んだスポットライトと壁に設置した間接照明の存在です。
柔らかく空間を照らす照明なので、リビング全体が温かく、そして垢抜け感もあります。
この明るさが心地よい
樹木の幹、枝、小枝をイメージしたという空間です。
梁や天井のデザイン、床の素材、色合いからは木々の力強さ、繊細さを感じることができます。
球体の落ち着いた色です統一しているため、照明は明るい蛍光色を選択。
イームズのチェアに照明の光が当たり、洗練された雰囲気に。
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ライター/writer midori