完全室内飼育の猫が増えている昨今。室内で暮らす猫にとっては、家の中が「世界」のすべてです。すでに猫を飼っている方は愛猫がもっと快適に暮らせるように、これから猫を迎える予定のある方は新しい家族が安心して過ごせるように、猫とともに暮らす家作りについて考えてみませんか？高いところが好き、一人で落ち着ける場所が必要、といった猫の習性をふまえた家作りのコツをお伝えします。
家具の段差で運動不足解消
猫は平面の運動よりも垂直方向の運動を必要とする動物。長距離をダッシュするよりも、段差を上り下りするなどの上下運動を好みます。キャットタワーはそんな猫の性質に合ったアイテムですが、今ある家具の配置を変えて段差を作るだけでも、猫にとっては楽しい遊び場になります。猫が歩き回ることを前提とするなら、家具の上にはなるべく物を置かないようにしましょう。
ジメジメは苦手。風通し良く
猫の先祖はアフリカの砂漠地帯に住んでいたため、猫は暑さにはそれほど弱くありません。暑さよりも苦手なのが湿気。湿度が高いと体温調節がうまくできず、体調を崩してしまうことも。夏場はなるべく窓を開けて風を通すようにしましょう。窓は対角線上に2か所以上あるのが理想的です。窓を開ける際は、室内側に柵を設けるなどして猫が飛び出さない工夫を。
キャットウォークはすべての猫の夢
猫は高いところが大好き。これは、野生時代に木の上で暮らしていた名残だと言われています。そんな猫にとって、あるとうれしい遊び場と言えばキャットウォーク。梁をうまく利用して、猫が上れるようなキャットウォークを設けてあげれば、愛猫が喜ぶこと間違いなしです。高い場所から飼い主さんを観察することこそ、猫にとって楽しく、リラックスできる時間なのです。
階段下を猫のプライベートスペースに
猫は高いところも好きなら狭い場所も好き。狭いダンボールや家具と家具の隙間などに入り込むと落ち着くようです。家の中にもそうしたプライベート空間を作ってあげると良いでしょう。たとえば階段下のデッドスペースを、猫のトイレやフード置き場に。キャットドアを設置し、猫がリビングからの自由に行き来できるようにすると便利です。猫トイレなどはあまり人目に触れさせたくないものでもあり、一石二鳥。
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ライター/writer 玉置
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