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この小さな建物は元々はアトリエでした。あれだけの数の作品を遺すには、此処で相当の長い時間を過ごして一心不乱に彫刻に励んでいたに相違ありません。そして疲れ目を癒すために時折、明るい庭に目を遣っていたことでしょう。仏像は謂わば亡き父親の分身・化身であり、そう考えると展示室といって外光を遮断して庭も全く見えなくなるのは故人の望む空間とは云えないだろう、と推察しました。そこで展示室とは矛盾するのですが腰窓を確保して細密な木製面格子を付けて半ば外部の様子、特に植栽を同時に楽しめる空間構成としました。壁は珪藻土、天井は柿渋和紙です。珪藻土には3種の粒径の寒水(岡山産の白い天然石)を混ぜ、荒壁のような仕上げ方をしました。また柿渋和紙は松煙墨を混ぜた特殊な工程を経たもの、グレー掛かった色味は渋い雰囲気を演出してくれます。
この写真「仏像の展示コーナー」はfeve casa の参加建築家「北野彰作/北野彰作建築研究所」が設計した「姫路・天満の家 離れ」写真です。「内壁・天井 」カテゴリーに投稿されています。
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