南北に長いゆったりとした敷地に建つロの字型の平屋です。
敷地の広さを活かし北側をプライベートゾーン、南側をパブリックスゾーンに分け大きな中庭を囲むロの字プランとし、プライバシーを保ちつつも家中明るく風通しのよい快適な住環境となるよう配慮しました。
外観は南側軒高を低く抑え、北側の南外壁面が最も高くなるよう棟の位置を検討し大きな切妻屋根をかけました。そのことにより北側のこども室は大開口が生まれ南からの自然光が奥まで差し込み冬は暖かく、夏は日差しを遮る軒により快適性を確保しています。また群馬県の長い日照時間と屋根形状を活かし太陽光発電パネル(12kw)を設置し積極的に自然エネルギーを活用しています。機能がそのままデザインとなり、シンプルで伸びやかな印象の飽きのこない外観となっています。
敷地と道路には高低差があり、介護の仕事に従事する施主の要望で老後の生活にも対応できるよう配慮してアプローチを計画しました。
玄関を入るとまず正面に大きな中庭の緑が出迎えてくれます。そこには四季の移ろいが感じられるよう、花が咲き実が成り紅葉も美しいヤマボウシを選び植えました。
中庭がLDKとこども室を一体的につなぎ、連続することでそれぞれの空間が広がり、家中どこにいても家族の気配を感じられる内部空間となっています。
プライベートな中庭は天気の良い日は布団をしいて昼寝をしたり、テーブルを移動して外からの視線も気にせず青空や夜空の下で食事をしたり、一年中こどもたちはリビングとこども室を行ったり来たりのびのび走り回っています。
大きく切り取った屋根からは空が見え、光や風、雨や月明かりが降り注ぎ、季節によって移り変わる自然の気配が暮らしに彩りを添える、そんな住まいとなっています。
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