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灯り、照明器具についていつも心に一つの原風景がある。学生時代フィンランドを旅した時に見たとある家庭の食卓。目線の高さくらいのペンダントライトが美味しそうな食卓を照らし部屋の片隅のスタンド照明がそっと家族を支えているように感じた。その灯りはその時まで僕を取り囲んでいた天井中央に居座り、部屋全体を白々しく照らす器具とは全く異質で人の営みや温もりを感じさせた。 照明計画はその原風景をたよりに進めることが多い。部屋全体を明るくすることだけを目的とせず必要な所に必要なだけ。人がいてもいなくても、ただ明るいコンビニエンスストアのようにならぬように…… しかし心地良い灯りというのは個人差もあるので提案はするが無理強いはしない。
住宅において様々な灯りを許容する幅や更新性がとても大事だと思う。
撮影|笹倉洋平(笹の倉舎)
この写真「灯り」はfeve casa の参加建築家「黒木 大亮/lyhty(リュフト)」が設計した「たかおかのいえ」写真です。「照明 」カテゴリーに投稿されています。
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