ヨーロッパでは高い文化レベルを維持しつつ、自然の中でゆったりと過ごす生活スタイルが浸透しています。クライアントはドイツでいくつもの自動車メーカーを渡り歩いて来られたインダストリアルデザイナー。ヨーロッパスタイルの“森の中の文化的な暮らし”を実現するためのアトリエ付住宅です。
敷地は畑が森に切り替わる場所にあり、八ヶ岳の裾野の傾斜に沿った緩斜面。外観は森の中に埋没させ、中に入ると、森に向かって一気に視界が開けるようにしました。こぎれいにまとめるのでは、大自然の力強さに到底かなうわけはないので、多少荒々しくはあっても生命力のある空間をつくりたい、そのように考えました。
木の門型フレームによって全体の空間の骨組みを作り、平面的にはくの字型に折れ曲がり、断面的には斜面に沿って徐々にスキップさせることで、土地の特性を読み込んだ構成になっています。
また、標高は1200mあり冬季は当然寒いですが、晴天率は高いので、薪ストーブとOMソーラーシステムを組み合わせたパッシブソーラーハウスとし、快適性と省エネの両立を図っています。
現場所在地 | 富士見町 |
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構造 | 混構造(鉄筋コンクリート造+木造門型ラーメン構造) |
階数 | 2階建 |
工務店 | 山口工務店 |
家族構成 | ご夫婦+お子様2人 |
敷地面積 | 約1,581m2 (479坪) |
延床面積 | 約234m2 (71坪) |
ウォークインクローゼット(以下WIC)はもう当たり前になった感ありますね。 クローゼットとしてはもちろん、収納スペースとしても大活躍するWICの実力を見ていきましょう。