名古屋市に建つ、正方形平面・平屋の小さな住宅です。
敷地は住宅地とり雑木林の境界のような環境にあり、施主はこの緑地に面した立地が気に入り、購入を決めました。傾斜のついた前面道路からは、1.2~5.4mまで下がる高低差のある傾斜地です。
この高低差をどう計画するかに悩みつつ、中間あたりの少し平坦な場所に小さな小屋のような住宅を計画しました。
この周辺環境を活かすために、室内を林に「浸透」させ、林を室内に「浸透」させることを計画のスタートから最後まで考えていました。
家は小屋のようにどんどん小さくし、いろいろなものを削ぎ落し、シンプルに変化していくことで、浸透圧を上げることに注力しました。
最終的に、計画は全ての生活を受けとめる39㎡のワンルームへとまとまり、小さな小屋は林と浸透することによって、小さくて大きな空間となりました。
手持ちの家具や照明、その他のモノ、ライフスタイル、趣味嗜好を細かく細かくヒアリングし、素材・色・形も打合せにて、できるだけ浸透に向かう意匠となるように計画としています。
室内は、雑木林との相性のいいグレーの漆喰を選択し、外観はシルバーのガルバリウム鋼板をセレクトしました。
一方で、緑地に面さない2面は基本窓を設けず、断ち切ることを選択しています。
浸透することで、木々を通して、天候、時間、季節の変化と対峙した日々の生活をおくる、環境に恵まれた小屋となりました。
| 現場所在地 | 名古屋市 |
|---|---|
| 構造 | 木造 |
| 階数 | 平屋 |
| 延床面積 | 53.00 |